ボランティア演奏

毎年恒例の『ちがさきユニバーサル音楽祭』
この音楽祭の母体でもある『らららライブ』に出演させていただいたことを司会の学生さんに言ったら
ボランティア演奏家と紹介されてしまいました。

私たちは予算に合わせて演奏をさせていただいています。
たまたま予算が少なければ私たちは持ち出しで演奏活動をするわけですけれど
経済的に大変になるから、できることが制限されてしまいます。
それは音楽でも何でも同じだと思います。


福祉関係のお手伝いはボランティアってイメージなのかもしれません。


私たちの前は飛行船・・・障害のある仲間たちの演奏でした。

原点を思い出す。『らららライブ』は彼らのお祭りでした。
みんな、こよなく音楽を愛する仲間たちです。

この音楽祭はユニバーサルに音楽でつながることをイメージしてみんなが参加するお祭りです。




だからさ。
この場合はボランティアじゃないのですよ。
つながろうという気持ちでの参加ですからね。


お金を貰わなければボランティア？
ボランティアは、ただ働きとは違うと思いたい。
お金をいただかない演奏だとしても
私たちは最高の演奏をしたいと思っています。
それからボランティアで演奏をしていると裕福な人たちみたいに思われるみたいなんです。
これは困るんだな。
私たちは全然裕福じゃありませんから。




そんなわけでボランティアについては考えさせられること山積みなんですが
少し前に寒川の社会福祉協議会から表彰されたけれど
神奈川県からも表彰されるらしい。

表彰式は広島に行くから出られませんけれど。
そう言ったら広島でもボランティア演奏をすると勘違いされてしまいました。
広島はボランティアではありません。


★１１月２３日　　発達障害の子どもたちの展覧会　　ガレリア・レイノ（地下ホール）広島
　　　　　　　　　　　　コンサート　　　　　１５時～　　　　　　　　　　すみれ遊湧～　トトロの里　主催

コメント 9

ボランティアという言葉の使われ方､すごく変だと思います。そもそもボランティアとはキリスト教的博愛の精神から生まれてきた活動だったはず。真の意味でのボランティアがなかなか日本に根付かない､理解・評価されないというのはそうしたバックボーンの違いから仕方ないにしても､ボｒンティア音楽家という言い方にはとても引っかかります。どんな小さなコンサートであっても､事前の準備にかかる時間､経費は必要です。聴いていただく以上､安易な演奏は許されません。そこをボランティア～～で流されてしまってはたまらない。何も私たちはお金が欲しいわけではないですが（欲しいけど）。コンサート依頼があっても､最初から当然のように「そこはボランティアということで････」など言われるとがっかりしてしまいます。ぷんぷん！
by aosta (2014-11-13 10:47) 

え～と。
ボランティアでは演奏しないという意味ではないのです。
何かイベントを企画しても､その予算組みの段階からボランティア予算､つまりギャラなしでやってもらおうという魂胆がさもしいと思うのです。熱意､リスペクトといったものが感じられません。一種の甘え､もしくは狡さ。演奏会はある意味､身を削る作業です。そこのところ､わかってもらえないのが悲しい。趣旨に賛同して是非にもボランティアでやらせてほしい！！とおもえるような企画だったら馳せ参じるのですが。
by aosta (2014-11-13 10:57) 

そうですよね。ボランティアって言葉が都合よく使われているので本来の意味がどこかへ行っちゃったようです。aosataさんのおっしゃるように、私たちも首をかしげたくなるような（時に腹の立つ！）壁にぶつかることがありまして。それは東日本大震災からこちら、この国の優柔不断と貧しい発想が人の心を踏みにじって先に進もうとしているからに他ならないと考えています。本音をぶつけて良いのだと思います。
ボランティアは、まさにただ働きのことですから。そしてボランティアなんだから感謝もしなくていいような風潮になりつつあります。ボランティアは生きがいなんだから、君たち得してるだろう？ボランティアやらせてやるよ。まで発展しそうです。

by purizumu (2014-11-13 21:20) 

え～と。
近頃の行政はイベントをやるからお金を出してくれと申請してもなかなか出してくれないのですが誰かを呼ぶからとお金を申請すると出てくるんだそうです。このブログを書きながら福祉関係の友達にぼやいていたら教えてくれました。その友達はボランティアでなく私たちに演奏をして欲しいとのことでお金を申請して肢体不自由の方たちのためのコンサートを依頼して下さいました。滞っているところのお金を揺さぶることも大切。なにしろお金は天下の回りものですからね。
by purizumu (2014-11-13 21:34) 

＞滞っているところのお金を揺さぶることも大切。

なるほど､それは大事なことですよね。

>君たち得してるだろう？ボランティアやらせてやるよ。

こういった感覚の人って少なからずいらっしゃいますよね。
「鳴り物」があったほうが人が集まるから､と言われたこともあります。演奏家は客寄せパンダじゃありません。

来月は蓼科の施設でクリスマス・コンサートを予定していますが､先方の台所事情は分かっているので､これはボランティアです。クリスマスはみんなで楽しく祝いたい。喜んでもらえたらそれが何よりのご褒美と思えるのも､信頼関係があればこそです。

by aosta (2014-11-18 10:47) 

お返事遅れて申し訳ありません。突然、緊急入院なんてことになったものですから。
それで、実は一つとても嬉しいお仕事をキャンセルしました。
広島で展覧会があって、それを観にいきましょう。と申し出たところ
「君たちが来るなら何がなんでもコンサートをして欲しい。ギャラはだすから」とセッティングしてくださり、改めて依頼をいただいて成立したコンサートでした。残念でした。
この方とは、日本でアートが定着するためには、どうあるべきかをずっと語り合ってきた間柄です。

日本では音楽をするということは芸事。道楽でありテクニシャンはただの名人にすぎません。お金をいただいて人前で演奏すると言うことはいつもいつも恥をかくことなのだと肝に銘じておりますが、要するにお笑いと一緒ということです。鳴り物も、客寄せパンダも裏方も何でもありでしょう。サーカスかい？見世物？・・・・・
昔、ヨーロッパで合唱の演奏会の前に公園で呼び込みをしました。数曲歌って宣伝をするんです。人が温かかったことを覚えています。文化の違いですね。
でも、その先に感動を見つけられたから私たちは演奏を続けていける。続けなくてはいられないのだとも思っています。

蓼科のクリスマスコンサート。きっと素晴らしい時間になりますね。
お伺いできないことが残念です。

この演奏会はボランティアではないですよ。
ギャラがいただけないだけです。
プロとして最善を尽くしてよい時間を作っているのにボランティアって言葉を使ったら自分たちに失礼だと思いませんか？

ただ働きと言ったほうが、よっぽど潔い。

そろそろ、この何でもありになっちゃったボランティアにけじめをつけたいと、私は考えています。






by purizumu (2014-11-27 19:58) 

プレゼントもいいかも♪

ボランティアはやめましょう。
by purizumu (2014-11-27 20:16) 

今回のお返事､まさにまさにと何度もうなずきながら読ませていただきました。文化の違い､痛感します。
日本で言うところのボランティア＝趣味＝なんでもあり､と言った風潮がまかり通る世の中って､おかしいです。「ボランティアはやめましょう」に賛同いたします。

急な入院のこと､Ｆｂで拝見して､ずっと気になっておりました。ずっと走り続けていらした方だから､退院なさった後の方が心配です。くれぐれもお大事になさってくださいね。身体は正直です。身体の声に耳を澄ませながら。

by aosta (2014-11-30 11:27) 

ご賛同いただき、ありがとうございます。

病気をしまして。みなさんが心配してくださいます。
ちょっと音楽活動もお休みして・・なんて親切で言ってくださいます。
有り難いことなんですが、突然の入院で出費もかさみましたし、仕事をしないわけにはいきません。
ボランティアだったら、お休みするでしょうね。
そういうことからも発信するチャンスはあるものと思いました。

病気は違う視点で自分を見つめなおす良いチャンスと思っています。
今年は、いろいろな意味で大変な年だったのですよ。
でも久しぶりにaostaさんにお目にかかれて、こうしてお話ができて良い年になりました。

感謝です。


by purizumu (2014-11-30 13:49)