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台風・・・南相馬のホームコンサート [震災]

今回の南相馬。
鹿島地区西町の仮設で10時~
午後3時半~原町の市立図書館のロビーコンサート
この2回の演奏会を予定していました。
だから仮設のコンサートが終わったら双葉食堂でラーメン食べて車で待機。
そんなつもりでいました。

仮設住宅でのコンサートのお客さんから
今、雨の中、支援物資を配っているボランティアさんがカレーを食べにくる。
30人~40人 外人さんがいっぱいだから相馬の民謡を聴かせたい・・・・
仮設の演奏会が11時半くらいに終わって午後3時半の演奏会の間に
少しでもいいから演奏して欲しいとのお話。
原町までの移動と、図書館コンサートのセッティングは自分たちでするので
遅くも2時半には出発しますということで、お引き受けしました。

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こちらのお宅は震災直後から、今でも3週間に1回やってくるその支援団体のベースとして、
地元の方たちが集ってカレーを作ったりしているのだそうです。

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外はどしゃ降り。
しばらくすると、ずぶ濡れになりながら物資を配っていたボランティアさんたちが
次々と帰ってきてカレーを食べます。
お手伝いをしていた子供たちが、最初に帰ってきて『あまちゃん』のリクエスト~♪
鍵盤ハーモニカとバスリコーダーで、いきなり演ってみました。
みんな大好きな『あまちゃん』です。

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そして、やっぱり相馬の民謡は心の唄。
「ここにいる人、みんな踊るよ」
地元の方たちと大合唱になりました。

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お昼のカレーをご馳走になりました。
お漬物がメチャ美味しい。

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私たちは震災直後から南相馬に来ていたので、
ご飯を食べながら、あの頃の話をいろいろとしました。
それぞれにくぐってきた辛い経験。
笑顔で語れる底力を感じて心から嬉しく思います。



雨は、このホームコンサートの間がピークでした。
湿気でリコーダーが限界!!!
コンサート終わって、支援物資のお土産もらって
雨があがったのでガソリン入れて、原町まで移動です。


図書館のコンサートはどうなるかなぁ・・・・?

大雨洪水警報が不気味です。







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台風・・・仮設でのコンサート [震災]

台風の影響で南相馬も雨がいっぱい降りました。

西町仮設住宅『癒しのサロン』というところで
朝10時からの演奏ということで
会場近くで待機中・・・・雨が降っています。
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会場には椅子を並べてコンサートの準備がしてありましたが
雨が降っているし誰も来ないんじゃない?
台風だもん・・・
そんな台風の中、支援物資の配布があるそうで
ますますコンサートにお客さんは来ないねぇ・・
なんて言いながら準備をしていたのです。
そして、お客さんは6人でした。


流山 踊って下さいました。
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コンサートの最中はどしゃ降り
台風はまだ遠くにいるのにびっくりするくらいの雨です。
そのどしゃ降りの中支援物資を配っている東京の支援団体の方たちがいました。

コンサートのお客さんの中に仮設にお住まいではなくて、物資を配りながら
偶然通りすがりにコンサートをやっていたので聴いて下さった方がいらっしゃいました。
南相馬の方です。
そしてなんと、その方のお宅で
その援団体、総勢30人くらいがお昼を食べるので、
そこで演奏して欲しいということになりました。









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初々しい1年 [震災]

2011年、震災直後の彼の地で私たちは人間の可能性を知りました。
あの1年間に出会った人たちの心意気を懐かしく思います。


海の歌は歌ってはいけないような気がしました。
あんな海を見てしまったら海の歌なんて聴きたくないでしょう?
そしたらおばあちゃんは
「だって、海だもんよぅ・・」
「海で食べてきたんだぁ。穏やかなら、いい海だぁ」

http://purizumu2.blog.so-net.ne.jp/2011-04-25

『あまちゃん』の中に
「穏やかな海だね」って言う台詞が出てきて、
あの時の気仙沼のおばあちゃんの言葉が重なりました。

生きるとはどういうことなのだろう?
まずは命あることに感謝して何ができるかを考える。
現場に立つと見えてくることがある。
そのことを身に沁みて共感する仲間達に私たちは沢山会うことができました。
私たちは、この時代を生きるということを考える。
それは金儲けに走ることじゃないよ。
しっかりと、この時代を見据えることなんじゃない?


あの初々しい1年。
あの心意気があったからこそ私財を投じて生きる生き方がありました。
みんな真剣に大切にしたいものがありました。
だから私たちは通い続けました。
「ありがとう」という言葉が
やがて「君たちも何か得することがあるんだろう?」
に変わる。
冷水を浴びたような気持ちになりました。

瓦礫の山を前にして重機がやってこない。
手押し車が並ぶ。汗をかく。
企業は損害を考慮して重機を提供しないものだということを知る。
それが日本という国。
その資本主義のカラクリに呑み込まれそうな今です。


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2年が過ぎました・・ [震災]

2013.3.11.  2時46分


郡山  双葉町の方が避難されている仮設住宅の方たちと黙祷させていただきました。

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この日は、ずっとずっと炊き出しを続けるハートネットふくしまの仲間達が集りました。
2年?・・・もう2年?・・・・まだ2年?


福島、郡山には原発で立ち入り禁止区域になった区域に住んでいた方たちの仮設住宅が沢山あります。
着の身着のまま避難しなければならない。そして避難したっきり戻ることのできない人たち。
怒りと焦燥感ははかりしれないのですが、実は東電からは賠償金が支払われているので、彼らはお金は持っているのです。中にはかなり多額のお金を持っている人もいますが、そうでもない人もいるようです。
成金などという言葉も聞かれるくらい高級車を乗り回したり派手にお金を使う人の噂も聞きます。
お金がないわけじゃないのに物資?支援?炊き出し?・・・・・
たぶんハートネットさんはこの壁に何度もぶつかりながら炊き出しを続けてきたのだろうと思います。
理屈ではなく、大きな包容力が炊き出しをささえている。
この特殊な状況で日本の行く末を暗示するような仮設住宅暮らし。

放射能は心も奪ってしまうのではないか?そんなことを思うことがあります。
人が目に見えない恐怖の中でお金がいくらあっても不安は消えない。
そしてプライドの塊のようになっていく。そこから奮起して前に進めればいいけれど・・・

人が人らしくあるために・・・ハートネットの存在は頑なな心をほぐしお互いが励ましあったり助け合ったりするための大きな力になっているのだと思います。
ハートネットは神戸の震災からずっと活動を続けてきたベテランです。
沢山の今までの経験が生きています。

当初、演奏はしないで黙祷だけさせていただくつもりだったのですが、ボランティアさんの中から演奏して欲しいとの声があり、仮設住宅の会長さんと相談したら

「やぁ、盛り上げてください。」と仰って

「あ、黙祷の前だからしんみり行くたいです」と申し上げて

キャンドルを点灯して2時46分を待つ間
『千の風になって』と『花は咲く』を演奏させていただきました。

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炊き出しで用意された手打ちのうどんを食べながら
仮設住宅の方たちとお話をしました。

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この2年間の重み

原発の地には本当は何もなかったのだ。
飛行場があったよ。
僕らは原発景気でやってきたよそ者なんだよ。
快適な町に甘んじていたのさ。
お金は恐いね。

そんな話をして
「また、会いましょう。」と言ううちに
「いや!絶対にもう会わないぞ!ここにいつまでもいないで新しい人生を進むぞ!」
と仰る方がいました。

嬉しいことです。

2年がたったということです。


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仮設住宅での演奏 [震災]

2013.2.11 AM10時~   AM11時~
西町仮設住宅  2箇所の集会場サロンで演奏しました。

広島の月下さんの足跡がここに・・・・
http://purizumu2.blog.so-net.ne.jp/2012-09-19

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仮設住宅に暮らすということを想像してみる。
おびただしい数の小さな入り口。そこに住む一人暮らしのお年寄は平均年齢が80歳。
一軒一軒戸口を叩いて呼びかけをするボランティアがいる。
そういうことが必要だから。
そうして生きるということを繋いでいる。
私たちができる音楽は役に立つ。
できることを出し惜しみしてはいけない。
この音楽が、ここに住む人々の尊厳にならなくてはいけない。
分かち合う当たり前の生きる勇気になるように・・

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そんなわけで私たちのレパートリーの一部でもある昭和歌謡の世界を
相馬の民謡とともに楽しんでいただきました。
昭和歌謡には、高度成長をささえてきた人々の青春の思い出が詰まっています。
イントロ最初のコードを、ふと匂わせるように響かせる。
それだけでタイムスリップする魔法があるのです。

図書館のコンサートとは全く別の世界が広がります。

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フランスのテレビ局がサロンの様子を撮りにきていてカメラが回っていたので
ヨーロッパ起源の楽器として紹介しちゃおうと思って、
フランスのスタッフにリコーダー(フルート・ア・ベック)について聞いてみたんですが通訳が中途半端だったのと若い女の子のスタッフはよく知らないみたいで残念でした。
フランスのスタッフは昭和歌謡も民謡も聴くなんて初めてだと思うので貴重な体験だったと思います。
どうかな?


嬉しかったこと。
仮設住宅のコンサートについては社会福祉協議会にチラシを送って宣伝をしていただきました。
私たちがくることを知って避難所でのぷりずむくぷれDuoを聴いたことのある方が聴きにきてくれました。
そして懐かしい再会。手を握り合ってまたの再会を約束しました。



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NHK復興支援ソング『花は咲く』 [震災]




私は最近まで、この歌の正体を知りませんでした。
NHKの番組の合間に震災に想いのある方たちがそれぞれに歌っていると伺いました。
夜中、車を走らせて東北に向かう。
そうすると夜明けとともに、この歌がFMから流れるのです。
寝ぼけまなこで、この曲を聴く時朝日がもの凄く眩しくて
これから向う福島で待っていてくれる人達の顔が次々と浮かびます。

♪~
夜空の向こうの朝の気配に
私は懐かしい あの日々を思い出す
傷ついて傷つけて むくわれず泣いたりして
今はただいとおしい あの人を思い出す

このメロディーは、どこで聴いても切ない思い出と重なります。

演奏したい気持ちは夫婦ともに同じでした。
二重奏にしてみました。

NHKの楽譜はちょっとお行儀の良い合唱譜がついているようですけれど、
私たちは素朴な東北の被災者の方たち。
服流されちゃってお洒落できないけれど、笑顔を取り戻そうとして思わず泣いちゃう。そんな方たちの歌にしてみました。お互いが寄り添うような二重奏です。




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咲きました [震災]

去年の5月。

南相馬の町はひっそりとしていました。
避難準備区域ということで、要請があったらすぐに避難しなければならないとされていました。
お店はほとんど閉まっていて人影はなく、突然道の真ん中に遠くから逃げてきた犬たちが出現する。

ああ、こうして誰もいなくなっちゃうのかな・・・・

ラーメン屋さんを見つけてご飯を食べに寄りました。
ラーメン屋さんにはお客さんがいて引越し先の相談をしていました。
みんなどうしたらいいか決めかねていました。

駐車場で声をかけられました。


「俺が山で採ってきたエビネだ。たいじにしてくれ。」

いきなりいただいてしまいました。

私たちの車が県外ナンバーだから頼まれたのです。


そのエビネが花を咲かせました。
可愛い花です。

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あの人はどうしただろう?
遠くに行ってしまったかしら?
まだあそこに住んでいるかしら・・・・?

つながっている八王子 [震災]

2012.3.25 

交流会に音楽を・・・ということで「第7回 つながろう!八王子で!」交流会に参加させていただきました。
福島から避難されて来ている方たちがよりどころになれるような支援。
福島出身で東京に住んでいる方たちが中心になってボランティアで運営されています。
ここで故郷の言葉をおもいっきり喋って時間を忘れてすごしていただく。
わぁ・・・・何喋ってんだかわかんないけど、だんだんに顔がほころんでいくのがわかります。
べそをかく人もいるけれど、それでいいんだよ。という優しさが、ここにはありました。
福島のお茶菓子を用意したり、新聞や広報をそろえて、法律相談があったり・・・一つ一つ思いつくことを積み重ねて・・・この会は運営されていました。

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心がわかります。みんなが本音で話せるってことは決してお行儀のいいことばかりじゃないけれど、そうしないとみんな強くなれないね。そのくらい辛い経験をしてきた方たちです。

でも・・・

被災地に通いながら、いつも思うことがあります。
遠くから考えた時、可哀想だからとか、気の毒だからとか・・・みんな何かしようと思うかもしれないけれど、
それは本当にとっても失礼なことだったりします。
「僕達は乞食じゃないよ。」そうはっきり言われればわかりやすいと思うけれど、
みんな同じ人間だということを忘れてはいけないと思うのです。
私達が演奏する時、それはあくまでさせてもらうわけで、その時間損をさせないと言い切るのは私達の心意気です。そのおかげで私達自身も精進できるのです。
気をつけなくてはならないこと。
してあげていると思ってはいけない。して貰っていると思わせてはいけない。
そうでなければ友達になれないから。
友達になって初めて一緒に考えることができるのだと思います。

「あ、この人知ってる!」突然言われてしまいました。
あらら・・・南相馬で私達の演奏聴いてくれたことのあるボランティアさんでした。
「ああ、そうだよ。何か見たことあると思ったんだ・・」
八王子でつながってしまいました。
ボランティアも同郷のよしみです。
こんな出会いがあるなんて・・・・その彼女が被災地にメールをしてくれて、そしたら「銘譲館で聴きました」と返事が返ってきました。  つながっています。


この日、来ていたフリージャーナリストさんがブログをあげて下さいました。

http://ameblo.jp/rain37/entry-11203332669.html


交流会終了後はボランティアさんと一緒にお茶。
南相馬の昔語り。貴重なお話を聞かせていただきました。

ああ・・・ロマンだぁ・・・・・
決して封鎖できない人の夢があるのです。


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1年経って・・・ [震災]

一年経って、変わったもの。
一年経っても変わらないもの・・・・。

一夜明けて3月12日は快晴。
きっと早起きしたら日の出が綺麗だったに違いない。

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国敗れて山河あり・・日本という国は心から自然に恵まれた国である。
どんなに津波が何もかもを呑みこみ流し去ったとしても阿武隈山系は悠々とそこにある。
川の水が汚染されているとしても豊かな水をたたえ自然のあるがままに、そ知らぬ顔でそこにある。
人が変えてしまった風景を元に戻そうと大地が動く。
年寄りが言う。昔のままになったのだと。浦がそのまま浦にかえったのだよと。
そうか。人間は何もかも自分勝手に自然を作り変えて大きな顔をしていただけなのか。
そんなこともなければ何のことは無い。これしきの天災、野わけの次の日のようなもの。
清々と浄化され、誰も慌てふためくこともなかろうに。
人は逞しく再生に向うことができるのだ。
でも人は海を地面に変え、川の流れまで変えてしまった。
そして人は制御できないエネルギーを持ってしまったのだ。
プロメテウスの火。
大地の神は自然が元に戻ろうとする力を働かせ浄化へと向う。
どんなにか人が我がままに自然に対して振舞ってきたのかを思う。
その証拠に今だ自然の浄化はまだ終わらない。

そして被災地の日常

小池仮設住宅にて

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お年寄りが水をもらいにやってきたり、思い思いに井戸端会議にやってくる。
そんな風景の中に懐かしいメロディー。
コンサートはいかが? 誘われて飛び込みコンサート。
私達がリコーダーを吹き始めると管理人の方が
「あらら、もったいないわ。みんな呼んでこなくちゃ・・・」
というわけで、いつの間にか立派なコンサートをさせていただきました。
日常の風景の中に音楽を。
それはどんな時も、被災地でなくても私達の望むところです。

昨日、やってきた若者たちは花の種を蒔きにやってきました。
種蒔きの前に草刈。慣れない仕事も頑張れば素晴らしい成果を生む。
そうだ。ここにも春が来るね。

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絆は言葉にするものではなく心で想うもの。
心伝わればできることが見えてくる。



キャンドルナイト「希望のあかり」 [震災]





2012,3,11福島県主催ののキャンドルナイト「希望のあかり」相双会場(原町第二中学校)での演奏です。
福島のそれぞれの会場で同時にキャンドルが灯されました。
 前日の雪のため校庭が使えなかったので体育館でのキャンドルナイト。
キャンドルは3110個集めて福島の形になりました。

キャンドルの明かりをじっと見つめているとリコーダーの音が重なって一年間の様々なことが思い出されます。


原町第二中学校は避難所でした。
ここに数ヶ月暮らした人がいます。

そして、この南相馬にも新しい人生が始まるのです。

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